「ワクチン」

   最近の情勢のなかで一番問題があるのは、なぜこの医学も工学も化学も世界に冠たる我が国で、ワクチンだけは最も遅れていて、未だに見通しもままならない事は理解できない。これは偏に政治の貧困と劣化による、指導力の無能さの表れとしか言いようがない。自民党一党支配が続き、その退廃ぶりにやっと目覚めて民主党政権になってはみたが、これまた、国民の期待を裏切る無能さをさらけ出し、元の木阿弥となってしまったことから、その傾向に拍車がかかり、ますます劣化の一途である。いずれにしても平和ボケした国民が自ら招いた結果には違いないが、全世界で世界大戦をはるかに超える300万以上の死者が出ている中で、もはや国家安全保障上もうかうかいている状態ではない。

   折りしも、安倍総理の全盛期の末期と来て、国会も全く機能してない中でのコロナ騒動となり、見せかけだけの安倍さんは打つ手もなく突然の辞職。降って湧いたチャンスに転がり込んだ菅総理に、何の準備も素養もあるわけがない。右往左往している内に完全にコロナに席巻されてしまった。今頃になって渡米したついでにワクチンを電話で頼み込んだそうだが、それでも年内に何とかという話だ。電話なら日本からでもかけられるではないか。ワクチンの重要性が全く念頭になかったのだ。

   英米など自前で備えがあった国は、一挙に感染が広がったにも拘らず、英国では現在接種率が7割にも達していて、もはやコロナから解放されていると言われているのに、我が国は未だ医療関係者にも行き渡らず、国民の1割にも程遠い状況であり、医療崩壊状況の中でこれからピークを迎えると言う危機的状況にあるのだ。

   もしも我が国にワクチンの準備があって、イギリスに準じる状況であったら、今頃オリンピック開催に向けて全力を挙げて邁進し、経済も活況を呈していたであろうと思うと、正に天国と地獄の差である。政治のレベルの違いに気が付かねばならないし、自分たちの命の問題だと真剣に政治家を育成しておかねばならないのだ。

2021年04月24日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ