「アベノミクス」

  先月の総会で、「安倍内閣が約束した議員定数削減、行政改革、財政再建など身を切る政策には全く手を付けず、拡大一方の政策で財政赤字は増え続けて、日本の先行きより自分の功名心を優先している」 と批判したら、翌日の閣僚会議で突然定数削減を急ぐよう指示したと来たのには驚いた。偶然だが安倍さんのは選挙が近くなってきて、野党の攻撃を回避する目的があっただけで、決してその必要性を考慮したわけではない。大体安倍さんの頭には「財政再建」なんて言葉は記憶にないのだ。お金は印刷所が増刷すればいい位にしか考えてない。強気で押し通して来た自慢の「アベノミクス」もタイミングを考慮したら止めておいたほうがよかったのだが、軽っぽい経済学者たちの入れ知恵を信じ込んでしまった。なるほど最初はあっと驚く効果があったが、反応したのは為替と金融と投資だけで、実態の経済活動はそんな軽っぽいものではないので、空中戦だけで終わりの筈だったが、悪あがきをしてマイナス金利などという経済自爆作戦まで始めてしまった。

  一挙に進んだ円高、株高が急転直下円安、株安になってきた。一般庶民はマネーゲームを楽しむ余裕などあるわけない。実体経済は地上戦のように這いつくばって、血みどろになって戦っているのだ。だからと言って「なめたらあかんのや」。「国民を舐めたら首が飛ぶぞ」と気が付いたのか今頃になって猫だましのような定数削減案をだしてきた。定数削減はそんな5人や10人の話ではない。小さな政府、小さな効率のいい行政、小さな財政を目指すべきところ、全てが大自民党温存の為の改革案である。

  昔、井戸塀代議士という政治家が何人かいたらしい、が今は話にも残っていない。最近は金権まみれの汚職議員と女に男にだらしがないゲス議員がのさばって来ていて、こんな連中のニュースを聞く為に多額の議員報酬を払っているわけではない。こんな連中が750人もいてもなんにもならない。議員を半数以下に、、各県には県会議員がいるわけだから、国会議員は各県に2人でもいいはずだ。何でこんなにいるのか訳が分からない。議員報酬で株投資をして稼いでいるような議員(安倍さんも含めてほとんどの議員)はいらない。だから株価操作に熱心なのだ。貧乏人はバカにされているのだ。それでも怒らないのだからやっぱり馬鹿なのかもしれない。

2016年02月26日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ