「堕落した民主主義の崩壊」

   7年8ケ月にわたる安倍政権が突然終焉を迎えた。再び彼の持病である潰瘍性大腸炎が悪化した結果である。この病気は、小生の娘が幼児期から苦しんできたので、いささか様子がわかる。ご同情申し上げると共に早い回復を願わざるを得ない。が彼の政治手法はお世辞にも賛同できるものではなかったし、今また後継者選びで、取り巻き達がその非民主政治を踏襲しようと意気込んでいる状況を見ては、病人とはいえ彼の功罪をつまびらかにして置かなければならないだろう。日本の将来に関わる事だから。

   何といっても一番目は「アベノミクス」だろう、「アホノミクス」とも言われるが、麻生財務大臣とつるんで札びらをジャンジャン印刷して、見せかけのインフレを演出、行き場のない金が株の投資にになり、大企業の株価を吊り上げ見せかけの好景気は演出出来たが、働き方改革とかで、非正規雇用者ばかり増やしてきて、このコロナ不況で一斉に足をすくわれてしまった。さてぶん撒いたお札をどうする。もともと彼の頭には「財政健全化」なんて欠片も無かったのだから。この状況では持病の悪化は避けられなかっただろう。彼が増やし続けた大借金は、この後国民を長く重く苦しめることになるだろう。

   今、ポスト安倍に、菅官房長官の名が取り巻き連中に推挙されて有力視されているが、なにをかいわんやである。彼こそこの安倍政権を支え続けて、増長させ、図に乗せてきた張本人だ。乗せられるものより乗せたほうがより罪深いと思う。その人間が後を継いだら、またあのお追従内閣政治が続くことになり、日本の崩壊への崖にまっしぐらとなる。ここに至ってもまだ目が覚めないとは・・・・ああやんぬるかな。と言わねばならない。麻生、菅、二階、この三人は古い談合政治手法のボス共だから、この段階で未来の為に排除すべきなのだが、この三人が競って現体制の温存で一致団結していては何も進まない。

   解決を約束していた、北方領土問題、拉致問題などは何も進まず、断腸の思いとかいっていたが、森加計、桜、人事等下らない自分の身辺問題に終始してしまい、これといった成果なく、プーチンには適当にあしらわれ目途さえついていない。ピカピカの黒塗り乗用車にふんぞり返り、国民の為より自分の為ばかり考えている政治家ばかりでは、日本は崩壊の一途を辿るのみだ。

2020年09月01日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ