「腐れ始めた日本」

   毎度、選挙騒ぎには落胆させられるが、今度のは更に馬鹿馬鹿しくさえ思われて悲しくさえ感じた。

 国民がもっと賢く政治家を操らねば、食い物にされ続けて飼い慣らされ、国そのものが朽ち果てて行くに違いないと感じてきた。幸いな事には、3-4割程の真面目に真剣に、必死に仕事に邁進している優秀な人たちがいて、屋台骨は支えられてはいるが、長年に亘り積り積もった悪性コレステロールのように、社会の負荷になっている人間が増え続けているのが現状である。

 この状況を改善するには、国の在り方を変えねばならないのに、その最も遅れている政治家が、好待遇に安住し、自ら変えようとはしないのだから変わる訳がない。これは選挙で強制的に意識を変えてやらねばならないのに、その選挙が効果どころか逆効果になって、ますます泥沼は深くなってしまっている。やんぬるかな !!

 腐り出しているのは、政治家だけではなかった。最近ニュースが続いているのが、今まで日本の屋台骨となって国を支え、社会を支え、世界をも支えてきた一流大企業の不正問題だ。これはなんだ、世界の優等生であったメイドインジャパンが腐り出している。東芝から始まって、日産、神戸製鋼と続々と出て来た。正に神話の崩壊が始まったのだ。ガバナンスの著しい低下と劣化が原因となり企業全体のコンプライアンスの低下を引き起こしているのだ。その一つはガバメントのゆるみが引き起こしている事に違いない。つまり上が緩めば下自ずから緩むとなり、今国全体が、人心までもが緩み腐れ始めていることの象徴であろう。

 だからこそ今性急に政治家を少数精鋭化して、明治維新時の様に、優秀な必死の思いを抱いた人間の集団が、緊迫した状態での中で政治が行われる状態に戻さねばならない。モリ・カケ問題、不倫騒動・・・とんでもない、これこそが緩みの象徴であろう。すべてが選挙によってしか変革できないのだから、国民一人一人がその思いを持たねばならないのだが。

2017年11月04日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ