「これで良いのか民主主義 」

  衆愚政治と揶揄されては来たが、これ以上の政治体制が見つからないので、殆どの国で採用されているのが現状だ。しかし今どんどんこの民主主義の欠陥現象が、我が国ばかりか各国で顕在化し問題化しつつあるのは何故なのか。
そしてその結果国も国民も、先の見えない暗黒の未来に向かっていて、希望が持てない状態に陥って来ている。何が原因なのかを突き止めて、早期に現状を改善しなければ、今まで曲がりなりにも進歩をして来た文明文化と富とが、国内ばかりか国際的混乱と破壊の中で、没落して行く瀬戸際の重大なポイントに来ていると思う。その意味でもこれから行われるあらゆる選挙には、今までの様な軽い気持ちではなく、今までに無かった程真剣に選んで選び抜いた人に自分の将来を、人生を、生活を、託さねばなりません。

  それにしても、他の候補者の出来の悪さは、比較の対象にならない。都知事という唯一無二のこのポジションに対してこの程度の候補者しか出なかったことに今更ながら驚かされた。今の世の男共の質が大分落ちているのは判ってはいたが、改めて認識させられた感がある。

  事後の報道番組で知ったことだが、小池百合子女史の半生記は今日あるのが当然であり、なまじっかな男では当然太刀打ち出来ないものであったのだ。あの傲慢な面構えはその自信の表れであったのだ。恥知らずな思い上がりとばかり思っていた私は不明を恥じている。彼女はかつて自民党総裁選に出馬したことがあったが、もしあの時彼女が総裁になって居たら、自民党は変わり、日本の政治が変わり、日本が変わっていたばすだったのだ。下らない男共の嫉妬心や奥底に潜む男尊女卑の思想がそれを阻んでしまったことに今気が付いた。

  いま我が国もまた今後の日本の運命を左右する重大な瀬戸際に来ているのだが、政治家たちは全く危機を感じてなく、他人事のようにただ目前の行事を遂行するといった感じにしか見えない。身を切る行財政改革を全くせずに、この世界一の借金国でいながら、何かと言うと「財政出動」。国民一人一人に赤ん坊も含めて一千万円ちかい借金を背負わしておいて、まだ借金を増やすことしかしない出鱈目安倍自民党を糾弾すべき時なのだが、一向にその気配さえ無い。対する民進党の迫力の無さは何もしない安全第二党に満足している感じだ。あの腑抜け岡田代表を引きずり下ろす人間が出て来て、自民に恐怖を感じさせねばならないのだ。こんな時は国民一人一人が真剣に「怒りの声」を挙げねばならない時なのだ。今回は特に軽く済ましてしまってはならない。

2016年07月02日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ