大きな徳を持つ人は一つの官職にとどまることはなく、大きな道を求める人は一つの器にとどまることはしない。とは「礼記」にある言葉である。
この度の大阪市長選に大勝した 橋下徹 元大阪府知事が、まさに日本中に衝撃を与え、日本中の職業として政治や社会を食い物にしている連中に冷水を浴びせたであろうことは、明治維新以来の痛快な出来事であった。その名も「大阪維新の会」とは格好いい。どうかこれが「日本維新の会」に拡大していく事を望んで喝采を惜しまないのは、私だけではないはずだ。
知事職を辞して市長選に打って出るのも空前の事だが、暴言とも言われながらも、歯に衣着せぬストレートで恐れを知らないかとも想われる物言い、しかも必ず結果を出していく実行力と人心掌握力は格好良過ぎて、英雄豪傑の芝居を観ているようである。現在の停滞どころか陥落寸前の日本に降って湧いたようなこの英雄に、なんとか日本にもう一度維新を興して救って貰いたいのだが、怠惰を貪っていた政治屋共が、そのご威光のおこぼれに預かろうと、争って群がり寄り添う恥知らずな様子は、現在の日本の姿を象徴していてとても悲しい。松下幸之助もさぞかし草葉の陰で泣いていることだろう。政治家たる者「志無くば立たず」ぐらいは心掛けてもらいたいものである。お前達も日本男児だろう恥を知れ。ところが日本一の破廉恥男「小沢一郎」が「私に考えが似た所が大分あるので今後協力して行きたい」とのたまわったのには呆れ返ってしまった。この男も死ななきゃ解らないのだ。その志には「月とすっぽん」程の違いがあることを。