「はれんち」とは、もちろん「恥を恥とも思わない厚顔無恥」のことである。人間の誇りを失った人を蔑んで使うことばである。「破廉恥罪」とは道徳的に非難されるべき犯罪を言い、詐欺、かっぱらい、ペテン、性犯罪等およそ外道の人間が犯す「犯罪」であり、もっとも軽蔑される類のものである。一方の「ぼうじゃくぶじん」はそのままで、「かたわらに人無きが如し」、周りの人間を無視し遣りたい放題やることである。
先般の「内閣不信任案否決」騒動の顛末は、当に鳩山前首相が菅首相のペテンにかけられた一幕であった。いや鳩山ばかりではなく、民主党の 100人ほどの議員と合わせて殆どのマスコミと国民をペテンにかけてしまったのだから、あの寝ぼけ顔に似合わず恐れ入った悪党振りである。ペテンに掛かる方も間抜けには違いないが、間抜けと悪党では間抜けの方がまだ救いがあるかもしれない。
それよりも、一発しかない大事な弾を戦略も勝算もなく不用意に使って、これが不発に終わってしまい、大方の期待を反古にしてしまった自民党の谷垣総裁の間抜けさには全く救いがない。こんな状態では自民党にも任せられないと現在の支持率が表わしている。
その後蘇った「悪菅」は世間体にはばかる様子もなく、その傍若無人(この場合の人とは国民の事である)な振る舞いには騙されるほうが馬鹿なんだとばかりに、ひとかけらの羞恥心も無い言動がこの人間の性悪さを如実に表わしている。被災者の皆さんは今そんな事どうでもいいと怒っているでしょうが、この三ヶ月の彼の行動は目の前の被災者よりも自分の延命の為に策を講じる事に必死になっていて、五年先十年先の未来像に国民の目を向けさせようとしている。だから復興も原発も全く好転しないのが現状である。こんな人間は復興の為にも一日でも早く辞めさせる事が日本にとって最も優先されなければならないのだが、野党も与党の大半も腰抜けで信念がないから、口ばかりで事態は「悪菅」の術策にズルズル引き摺られてしまっている。国会議員は日本の国益のために存在するのであり、議員個人の都合などどうでもいい筈だが、これが逆なのだからなかなか事が進まない。今ほど、我が身と刺し違えるぐらいの決意と勇気ある行動が望まれる時はないと思うのだが。「信なくば立たず」である。最近、経団連の米倉会長が「総理の言動は教育的に具合が悪い」と婉曲 に批判をしているが、国民の大半の人はこのような総理に幻滅と嫌悪を感じないわけにはいかない。