人は一度痛い目に遭うとそれを避けるために愚かしい行動をもしてしまうの意味である
「最小不幸」、かつてこんな日本語が使われたことは無かったと思う、菅総理大臣の第一声がこれであったのには驚いた。「最小不幸社会」を達成するのが国政の最高目的であると宣わったものだ。世の中に「死ぬよりましだ」と言う言葉があるが、そんな気がしてきた。夢も希望もない言葉である。まだ「最小不幸と最大幸福」の達成とまでぐらいは言って貰いたいものである。
日本語としても最悪の言葉であろう、いくら理工系の総理大臣でも美しい日本語をおとしめる様な事はしてもらいたくないものだ。そういえば、前総理の鳩山さんも理工系出身であったが、(理屈に拘り必然的に結果が予測できるのが理数科の強みの筈なのだが)出来もしない根拠もない夢ばかり羅列して、何も出来ずに惨敗したことはまだ記憶に新しい。そのことに懲りたばかりに、今度は国民に現実の不幸を直視させ、夢を与えず期待を持たせない戦法に切り換えた積もりなのかもしれないが、表現が最低で最悪だ。
人材不足の政界が現在の政治不信を招いていることは事実だが、少なくても日本国のトップリーダーには国民を心服させ、その言葉を信じて、よしこの人なら、従って行こうと思わせる位の人物になって貰いたいものだ。こうも何代にもわたって役不足の総理大臣を並べられると、国民の活力をも減退させるどころか、奪ってしまっていることに責任を感じて貰いたいものだ。