「師 走」

  今年も何も出来ないうちに師走になってしまった。

  事業年度とは違って、人の心に与える影響は大きいものがある。現代は太陽暦であるから、通常の月は数字月で呼ばれるのは当然ですが、なぜか12月だけは陰暦の「師走」と呼んで違和感もないのはおもしろい、むしろその表す生活感が慌ただしさを良く肌に感じさせてくれている。

  この一年の罪障を懺悔し消滅を祈る法会のために、僧侶が年末に大忙しとなることからきているとされているが,「為終」「歳終」とも云われている。何れにしても、何も出来なかった人も、罪を犯してしまった人も、何もしないで不平不満ばかり言っていた人も、誰も彼もが自分自身を返り見て反省をして、この月で心の整理をして新しい門出を迎えたいものである。それにしても事ここに至っても恬として恥じない人がなんと多いことか、今こそ心の文化度を高める時ではないのか。年末になると犯罪が急増するに至っては論外であろう。

2009年12月01日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ