現在のところ絶対的に正義だと思われている民主主義政治を実行するためには、全ての民衆が政治に関わることが不可能である以上、何らの選挙を経た代表による間接的民主政治に依らなければならないのだろう。
ここで大事なことは、一票を投ずる民衆の意識と責任感ではないか。自分の命も家族の安全も全財産も何を食べ何を着て何処に住むかまで全てが、この一票に関わってくる怖さを忘れていないのだろうか。
これが解らないのは、アルツハイマーだと言って叱られた政治家がいたが、実際その恐ろしさを感じないとしたら、もはや心を持たない物体と化したとしか言いようがない。まさに衆愚政治としての欠陥を露呈し始めてから久しいが、死ななきゃ解らないというのも、事実ではないだろうか。