およそ雄雌の性別のある生物は、健全な子孫が自然と増えて、種族が繁栄するように創造の神が御創りになった筈なのだ。ところが、それが自然にいかない時代になってしまったらしい。その最大の原因が、豊かさと高文化ではないのかと考えると、問題はかなり深刻である。より高い文化生活を望むほど、種族滅亡の道を辿る事になるのだ。このことは歴史的にも判っている事なのだが歴史は繰り返すのだ。そして今日本はその道を辿り始めてしまっているわけだ。
少子化の問題は現実的に人口が減少ことと、子孫の質的劣化による種族の危機をまねくことではないのか。このことが問題視されてからも久しい、気付いてから手をこまねいてばかりでは能がなさ過ぎるわけだが、依然として減少傾向に改善がないばかりかより加速されている感があるのは、もはや末期的症状によるのかもしれない。この重大さ深刻さを口にはするが理解されてないのか、理解はすれど実行しようとしないのか何れかだが、愚かさに他ならない。人づくりは100年の大計である、もはや遅きに失している。
国家の大計は人づくりの他に何があるというのか。高学歴、高額所得者ほど子供を欲しがらない、いや出来ないと言ったほうがいいのかもしれない現状を考えると、学問とは、経済的発展とは一体何なのか、良く考えてみたいものだ。今日も政治は金の問題で明け暮れている、人間は結局、猿に勝る事が出来ないのか。やんぬるかな。