小泉さんの時代が去って、安倍さん、成り立ての福田さんと見せられると、改めて彼の人の強烈な個性と才能に思い至る。その稀有な存在に今更ながら認識を新たにし、畏敬の念が沸々と沸き立つのを覚えるのは私だけではないでしょう。
小泉の前に人なく、小泉の後に人なし、って感じだ。今度の「安倍の乱」の後「小泉さんをもう一度」と願ったのは、チルドレンだけではなかったはずだ。さすがに「奇人変人」と呼ばれるだけに並みの人間には理解できないほどのものがあった。
一方、安倍さんはアイドル的人気だけでタイミングよくなってしまったわけで、とりわけあの甘いマスク以外に秀でたものがあったとも思えない。あの放り出し方はまさにその幼稚性の表れか、戦後良家育ちの脆弱性を見事に知らしめた一幕であった。 福田さんは成り立てで面白くもおかしくもない以上は何も判らないから、お手並み拝見となる。面白いことにこの三人ともが揃って「世襲議員」なのだから驚く。では、いったい何が違うのかは長くなるのでまた次回にしたい。