先月、期待しない生き方をしなければ、この悪弊に毒された社会で生き抜くことが出来ないと言ったが、社会を支配している役人が変わらなければ、弱者ほど無駄な努力を強いられて、ささやかな生き方を求めて苦しまなければならない事には変わりはない。
この事に怒り、反発をすれば、「一揆」や「革命」にしか救いのなかった時代に逆戻りになるのだが、今の日本人には、そのエネルギーさえ残されてない程堕落した環境の中に生かされて来ていたのだ。
しかし現代は本当は「民主主義社会」なのだから、このマンモス化した官僚社会を改革するのは、他ならぬ私たち底辺の民衆なのだ。なにしろ大企業優遇社会であることは、厳然たる、隠然たる事実なのだ。マンモス官僚とマンモス企業との共生社会の狭間で、踏み付けされながらも生き永らえて、勝ち抜かねばならないのだから、無気力と悪弊に満ちた社会を後世に先送りしないためには、中小企業と民衆が一つになって、社会改革の意志を表明しなければならない時なのです。