「覚悟する」

  一昔前には、「一歩でも家をでたら百人の敵がいると心得よ」と教えられた。であるから、いつ何時命を落とすことになるかと覚悟をして家を出ることになる。毎日が命がけであった。道で人と擦れ違うにも、片時も注意を怠らず緊張の中で遣り過して、初めてほっと息を吐く。そんな具合だから家族との団欒はたまらなく心休まるひと時であったはずだ。今時の通り魔事件や交通事故を見聞きする時、この緊張感をほんの少しでも持ち合わせていれば防げたかもしれないと思うと残念な気がするし、普段の心構えが如何に大事かと思う。安倍さんや福田さんのような一国の最高指導者にさえ「覚悟」が微塵も感じられないのが、武士の国日本の悲劇であろう。この場合だと道半ばでも命を落とす覚悟がなければならないし、またその覚悟がなければ出て貰いたくない人物である。

  一人行くと心に定めよ」この覚悟さえあれば、恐い物はない。他人(自分以外の人)は決して助けてはくれないものと、最初から当てにしないことである。期待しない生き方を心掛けたいものである。事業を始める人もまた、初にこの事を銘記して覚悟すべきなのです。

2008年09月30日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ