ご存知のように、「空気が読めない」人を評する新語であって確かに一昔前には無かった言葉である。
というより島国の日本では、絶えず周りの人々との関わりを意識しながらでなければ、生きずらい社会構造になっていたのだが、いつの頃からか、このような「しがらみ」を全く意識しない自分本位な人種が、大変な勢いで増殖している事も事実である。
その殆どは若い世代なのだが熟年以上にも存在し、それが今日本の国に混乱を起こしているのだから無視する事は出来ないのだ。麻生太郎とその取り巻き連中である。この一年近い期間、国民はもとより仲間の自民党議員の意向など屁とも思わずに、訳の解からない自分に都合のよい大儀とやらで、国民を騙し続けて恬として恥じない姿に、国民の方が完全に狂わされてしまった。
その間手をこまねいて何も出来ずに一緒になって踊っていた大方の自民党議員も同罪であり、今回の大敗は、これらに対するイライラが高じた国民の怒り心頭に達した結果であるのだが、本人は永年の自民党政治に対する批判だとのたまわって、これから自民党再生にも努力したいとのご意向だと言うから恐れ入った「K.Y」のボスである。確かに四分位はそれもあったが、大敗を決定的にしたのはお前なのだ。議員の中でも大方の人はそう思いながらも、面と向かっては批判も争いもせずにズルズルと引き摺られた挙句雁首を揃えて討ち死にとは、この連中もまた「K.Y」グループなのだ。こんな自分の事さえ判断のつかない連中に長期間任せっぱなしで来た結果が、国内には様々の誤魔化しが蔓延し、後進国にさえ追い上げられ、先進国のなかで一番不況は深刻で立ち直りさえままならない状態である。今度の政変が衆愚政治の繰り返しにならなければいいのだが。