安全な国か否かは、その国の出す法律によって決まるが、国が存続するか滅亡するかは任用する人物によって決まってしまう。とは「史記」にある言葉である。
当に今、日本は存亡の危機に瀕しているのだが、菅総理とその集団ばかりか、野党の連中をも含め全く危機感がなく全くの無策である、この状態が続けば必ずや三等国以下になってしまう事は目に見えている。「人無くば国滅ぶ」である、やんぬるかな。
命を賭けて日本国の基礎を敷いた坂本竜馬達志士の願いは、今や風前のともし火のである。彼らになんと詫びたらいいのか、言葉にはならずただ無念の拳を握り締めるしかない。
この20年もの長い経済不況、とくに最近の急激な円高による経済環境の崩壊と家族も含めた社会崩壊、凶悪悪質犯罪の増加、さらに最近の対外環境の悪化、等々限が無いほど全てが悪化の一途を辿っているのはまさに日本政治の劣化の結果である。いま大時化で船が翻弄されている時に、不健康で弱って来ていたベテラン船頭が倒れ、急遽見習い船頭が舵をとることになってしまって、何時沈没するのか判らない状態の中でさえも、船頭は直ぐに天候が回復すると高を括り、鼻歌を歌いながら舵を縛りつけたまま、俺も一流の船乗になったもんだとほくそ笑んでいるのだから堪らない。こんな状態になったのは何が悪かったのか真剣に考えて、即座に実行せねば海の藻屑になってからでは遅いのだ。