「国を治むるの難きは、賢を知るに在りて、自ら賢とするに在らず」

  今の日本が混沌としてただ凋落の道を転がり落ちていく嘆かわしい状態からいつまでも立ち直れないのは、偏に政治家の質が悪いからであって、経済環境の悪化のせいではない。

  国を治める者は、自分が賢いから為った等と思い「かしこぶらず」に、賢い者を見い出して登用しその任に当たらせることだ。と「列子」に書いてある。現状は衆愚民主主義の成れの果てである。曰く「最小不幸社会の実現」「福祉の推進により経済を立て直し、雇用の増大を図る」等と全く夢も無く意味不明な事を得意げに言われては、日本は最悪の指導者を選んでしまったと思わざるを得ないのだ。自らを「愚者」と思わない者は真の「愚者」であろう。この人間が名政治家として歴史に名を留めることまで夢想してか、出来るだけの延命を女房殿の援護までうけながら図っているのは最悪の最低である。それも「国家国民の為」と賜っているのだから始末が悪い。また一方では持ち逃げしたと言われる十何億もの国民の税金である「政党助成金」を少しづつばら撒いては子分を増やして、この心まで売り飛ばしてしまった子分どもを使って混乱をさらに混乱させている現状には、もはや義も理もない嘆かわしい最悪の状態である。

  「狗猪もその余りを食らわず」(人の道を外した人間の食べ残しは犬も豚も食わない)と漢書にあるが、これに貪りついているのは心まで狗猪にも劣る嘆かわしい政治家達であるが、これでも国民は何一つ不平も言わないのは何故だ。亡国の政治家は独裁政治家にも劣らないほど国家国民を毀損しているのに、自由も民主主義もあるはずなのに何故何も出来ず一緒に転がり落ちているのか歯がゆい限りである。平和呆けしてしまって魂まで無くしてしまったに違いない。

2011年02月20日 | カテゴリー : 今月の一言 | 投稿者 : ハンドレッドリーダーズ