とは唐の徳宗の時の名臣陸贄(りくし)の言葉である。今の政治のごたごたの原因は全て「過ち」に起因しているのだから、これを改めなければ解決しないのではないか。
先ず第一に民主党の成り立ちが過ちである。主義主張ばかりか価値観も国家観も人生観さえもまったく違う烏合の衆がただ数合わせの為に一つの「政党名」を名乗った事である。
第二にこの何の国家観ももたない卑しい「群集」が、出来もしない出鱈目放題のばら撒きマニフェストを作って浮かれていた事。
第三に腐った鯛に辟易していた国民が、一見勢い良く泳ぎ回る「珍種くらげ」に手を出してしまった事だ。これが箸にも棒にもかからず、何の役にもたたない「異常発生物体」であったのだが、後の祭りである。
ところがこの「廃棄物」の中から「どじょう」が出て来て、どっこい俺は遣るよと言ったのはいいが、何を思ったか手順を間違えて、先ず遣らなければならない「議員定数削減」や「行政改革」をさておいて、最終手段であるべき「増税」に命を賭けてしまった、のが第四の過ちである。「身内」を削るより国民に負担させるほうが簡単だと判断したのだろうか。
この単純な間違いの為に「あの偽善者」に口実を与えてしまったのだ。タイトルの後段に「善を言うは難きに非ず、善を行うを難しと為す」とあるのだが、「詐欺師」はもともと実行する気がないから、甘い事ばかりをいとも簡単に羅列して騙すのである。こうなったら第一の過ちから正す方が早いのではないか。目的は間違ってはいないのだから、「強行」して分裂させる以外良案はない、このままずるずる行ったら、「元の木阿弥」である。衆議院480人衆参合わせて722人もいて、何も前進しない議会など即刻解散して国民の審判を受けるべきである。国民もこの体たらくには呆れ果てているから、今度は少しはましな議員達を選ぶにちがいない。
余談では有るが、くだんの「偽善者」の内部告発ともいうべき、奥さんの離縁報告状が世間を賑わせている。内容は今までの言動から推察される通りの蔑まれるべき人物像である。自分の女房にさえ軽蔑されるような下らない人間に、日本中が振り回されている現状から、一秒でも早く脱却しなければならないのが「焦眉の急」である。「軽蔑」は「愛憎」とは全く異質のもので人格を認めていないのである。
どんな事があっても女房にだけは「理解者」であって欲しいものである。またそういう「生き方」を努めて行きたいと思うのが常識人ではないのか。